2014年11月7日金曜日

舌のおもむくまま 10 「カレー・イン・ワンダーランド」

 
皆様お疲れさまです。3連休いかが過ごされましたか。

ワタクシには、地元のご近所さま合わせて7家族28名で「カレー大会」を実施するので準備せよというお話(笑)がありました。
望むところでしたが、上は81歳から下は2歳までと幅広な味覚に対する「世代間ギャップ」が事前に想定されたこと「多量に作らねばならぬ」というその二点に心を砕くこととなりました。

私が味の方針として狙ったのは、辛味成分とスパイシーな要素はのぞくこと、あっさりとした味わいながら重層的な旨みを合わせもつこと,さらに子供達には調理を手伝わせて最終段階では調和のとれた穏やかなカレー大会とするという方針を打ち立て、カレーオペレーションを実施しました。

市販のカレールーに何をプラスしたら先の方針を実行できるか
とにかく食材の量は半端ないので基本的な旨みは十分出ると踏みましたが、何か足りない。
どうしたらお金を掛けずに重層的な味の深みを作り出すことが出来るか。
結局、今回は次のレシピにしました。

まず、サラダ油にバターを加え大量の玉ねぎを色味が付くまでしっかり炒めるよう指示し、ニンニクと子供達が切り刻んだ下味を付けた肉、人参、ジャガイモ、ローリエを加えさらに炒めてもらい、

【第1のスープ】
「湯通しして血合い等を除去した鶏ガラ(1.3200円程度)+青い部分の長ねぎ+切れ端玉ねぎ+二つ割人参+セロリ+月桂樹」これらを丹念にアクを取りつつ2時間半前日に煮て濾したもの。

【第2のスープ】
「鳥手羽先+昆布+長ねぎ」を1時間抽出し昆布と長ねぎを除いたもの。

これらを混合した約4 ℓのスープと鳥手羽先を先ほど炒めてもらった食材に加え、40分弱火で煮込みました。

火を止め各家庭で余っていた市販のカレールーを子供たちに5,6種類ぶち込んでもらい余熱で溶かし、最後にリンゴのすりおろしを投入して完成しました。


結果は、なかなかの仕上がりとなり、みんな「旨い」言うて約50人前全て平らげてくれました。よかったわぁ~。しっかし、よく食うわ! よくしゃべるわ! (これは女性陣と子供たち)よく飲むは!(これは私)めちゃくちゃ騒ぐは! (これは子供たち)調和どころか混乱と混沌のアリス・イン・ワンダーランドが目の前に出現し、「狂騒(きょうそう)」のうちにカレー大会が終わりました。(はぁ~疲れた)

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