久留米市日吉町5-9 ℡0942-32-5648
久留米文化街の外れにある木造2階建ての建物が松尾食堂です。
フロート板ガラスを使っていない昔のガラスがはめ込まれた木製の引き違いガラス戸を開けると土間がタタキ、木製の食事机・椅子、裸電球、室内の電気配線が露出して「がいし」で固定している情景などが目に飛び込んで、その大正浪漫あふれるロケーションにまず感動します。
注文しようとすると壁に木に毛筆で親子丼、カツ丼、肉丼、肉丼(卵入り)の表示があります。肉丼卵入りで900円。閉店
昼と夕方の営業です。あと日曜が休みです。
どれも、久留米地方の人間にはたまらない味付けがなされていますが、私は、肉丼(卵入り)をいつも注文します。
どんぶりのフタを開けると、湯気とともに2~4ミリほどに細かく刻まれた茶褐色の肉、タマネギのうえに卵の黄身が鎮座した肉丼の全容がみえてきます。
味は、甘辛味で濃いめのすき焼き風の肉を喰らう印象ですが、
細かく刻んでいることもあり、重たい感じをうけることなく舌を喜ばせてくれます。
また、ゴハンの一粒一粒が素晴らしくどんぶりの中で肉と甘辛の汁とゴハンが渾然一体となった(その浪漫溢れる情景の中での)極上な旨みに毎回ノックアウトされてしまうワタクシでした。
作り方ですが、肉とタマネギの断面を観察すると細かく刻むのは、味付けの後でないかと想像しています。(刻んだ後煮込むとタマネギが溶けてしまう。)
味付けは、醤油、酒、みりん、ショウガ、砂糖と思われますが、ざらめ糖を使いコクを出している
かもしれません。
※先頃行った際には、木製引違戸がアルミサッシにかわっていましたが、滋味あふれるような店の雰囲気はまったく変わりありませんでした。
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