これは禅寺で育った少年時代に精進料理を仕込まれた著者が約1年間軽井沢の山荘にこもって畑を作りそこで収穫されたものを中心に精進料理を作り、「近頃は、誰もが頭で呑み喰いしているところがみえるので口で喰らえといってみたにすぎない。
今回思ったのは芋も大根も菜っ葉もみな生きもので、それぞれの工夫で雨の多い年や日照りの年を必死に生きていることへの感動だった。出来の悪い大根にもそれなりの理由がある。その理由に想いをかけることによって、私たちの食生活へ深みが生ずることを悟った。(あとがきより)」という内容をつづったもので深く気持ちを揺り動かされたものです。
さて、そんな感銘を18年前に受けたにもかかわらず、食生活においてドツボにハマりまくりの当方は、牛を喰らう日々(実は1日だけよ。)を先日過ごしました。
(感銘した「食生活への深み」はどうした!と自分ツッコミいれといてと・・笑)
「焼肉 多牛 博多駅南店」上カルビ 605円(税込) 値段要確認
福岡市博多区博多駅南1丁目5−3 西園ビル1.2F
℡(092)483-0329 (1F焼き肉店は予約不可。2Fのすき焼きは予約OK。)
事前予約が不可の焼肉屋として名前がトドロいている「多牛」です。当日、行列覚悟で店へ向かうと、名簿に名前を記載して開店を待つ行列にやはりならびます。座席では炭が最良の状態で我々を待ち構えていました。
席へ案内され、この店では特に重要な「注文」をこなします。
注文にあたっては、上カルビのみ、ひとりにつき2人前までしか注文出来ないこと、また追加注文は受け付けないというお約束の宣言が店側からなされます。今回は2人だったので早速4人前を注文して第1関門をクリアします。ここをクリアしないとお店に対する満足度が全く違ってくるのです。
他の注文も終え、最初にビールを頼みノドに刺激と潤いを与えます。
これでこちらの食べる準備は完了です。
ところで今回の上カルビは、「博多牛」であるということです。
がちょーん。(だから今どきこんな驚きかたするヤツはおらん笑)
「柔らかい」柔らかみのあるジューシーな肉の食感に打ちのめされます。
「香がよい」臭みが全く感じられず香ばしさは高貴ですらあります。
「あまい」タレの甘味以外に感じる肉の上品な甘味にうっとりとします。
最後に口のなかで溶けてトロけます。どこいっちゃったの~。
がば旨。やはりこの店はスゴイ。凄すぎです。
この肉質、この量。この値段。恐るべし「多牛」。
0 件のコメント:
コメントを投稿