2014年11月29日土曜日

舌のおもむくまま 32 「飽食の爆食チキン」

「クリスマスチキン」 290円(もも肉1本の材料費)
食欲魔人作成

昨年、我が家でのクリスマスチキンはこんな感じでした♪(笑)


昨年は、間違いなく美味しい「クイーンアリスの石鍋裕レシピ」で作ってみました。
オリーブオイル大さじ3をフライパンに入れ、加熱したところへ無塩バター40gと皮つきニンニク2個程度を投入します。

バターが溶け沸フツとなってアワが出始めたところへ、皮目とは反対側を電子レンジで2分ほど加熱したチキン【火が通りやすいよう皮目とは反対側の骨を半分くらいは露出させハーブソルト(サニーで99円のマジックソルト。か塩コショウで構わない)で全体を味付けしたもの】を入れ中火→弱火で加熱します。

その際、皮目をさきにじっくり火を通し、皮目から焼き目を付けます。皮の方から67割くらい火を通す感じです。加熱しすぎると焦げることもあるのでそのようなときはひっくり返して裏面もじっくり焼きましょう。

その際、フライパンに溜まった油を時折スプーンですくって露出している骨の周りや肉全体に掛けて旨みを戻しながら加熱しつつ肉がパサパサにならないように注意します。
 今回は途中弱火にして25分ほどで焼き上がりました。

 付け合わせはクレソン、ニンジングラッセ、塩ゆでしたスナップえんどうに塩コショウとオリーブオイルをあえたもの、ジャガイモをチキンと一緒に揚げたものと生ハム(298円)サラダです。

チキンにかぶりつきながらパンを軽くトーストしたものに肉汁を付け、それぞれ爆食し、1000円の白ワインで口の中の脂を落としながら、また喰います。


今年はどんなクリスマスになるのかな?


最後まで飽食のダイエッター?(そんなダイエッターはおらんし~)としては反省の日々が続きます。(泣)

2014年11月24日月曜日

舌のおもむくまま 31 富松うなぎ屋 「うなぎが お好きでしょ」

暑くなったら食べたくなります。今年の夏、スタミナが落ちる前にいただいた年に1回だけのごちそうです。

「富松うなぎ屋 荒木店」ウナギの蒲焼き定食 2200値段要確認  
 福岡県久留米市荒木町

店の前に立つとウナギを焼く香ばしさと甘目のタレが織り成す複雑な香りのアラベスクに圧倒されます。待たされる間、香ばしく焼いたうなぎの骨をいただきます。周りではセイロ蒸しや蒲焼きの臭いが立ち上り鼻をくすぐり続けお腹はドラムを打ち鳴らし続けます。20分ほどしてようやく焼き立てがまいりました。



もうレポートしてられません。肝の吸い物を一口いただきご飯に蒲焼きを乗っけて口に頬張ります。

がびーん。(お決まりですが、こんな言い方するやつ今どきいません笑)うっ旨すぎる~!

備長炭で丹念に焼いた蒲焼きから立ち上る香りは高貴であり、表面はパリっと中はジューシーで身がホクホク、タ・タレは・・・も、アカン。ありとあらゆる旨みが凝縮され、もう口の中が桃源郷のような状態です。タレだけでご飯おひつでおかわりしそうです。

一点、半分以上の方がこの店ではセイロ蒸しの方を注文されますが、たしかココのはタレ焼した蒲焼きをタレをたっぷりまぶしたご飯と一緒に蒸して加熱する(違っていたらゴメンなさい。)ので薫りが蒲焼きほどでは無くなりただ柔らかくなる(云わば全体の一体感を重視するタイプ)と言ったらお叱りうけそうなのでやめます。(えらい中途半端な論調や!!

 失礼しました。お好みで食べましょう。(最初っからそう書きなさい!

今、ブレンディットウイスキー「ザ・フェイマス・グラウス」(安価ですが好み♪)を飲みながら原稿を書いていたので唄で締めます。    

ウィスキーが お好きでしょ
もう少し しゃべりましょ
ありふれた 話でしょ
 それでいいの 今は

 「ウィスキーが、お好きでしょ」唄sayuri 

  鰻が苦手なあなたもコレを食べれば「うなぎが お好きでしょ♪」になるかも?

2014年11月22日土曜日

舌のおもむくまま 30 カシミールカレー 「デリー上野店」 「ありのままで⑦~この夜をとめてよ」

最後に、「御徒町」と「秋葉原」でいただいた超ホットな食べ物です。
「デリー上野店」カシミールカレー950円 値段要確認  
東京都文京区湯島3-42-2
 上野にある17席のお店「デリー本店」の紹介です。1956年創業当時そのままの趣の店内は、先頃リニューアルされ、老舗を感じさせません。ごく普通のカレースタンドといったとても気さくな印象を受けます。
普通と違うのは入店するとこの店独特エスニックな香りと厨房で立ち働くインドの方?が出迎えてくれることです。
この日は暑かったので、辛さ表示が5つ星、店で一番辛いとされる「カシミールカレー」を注文しました。

2分と待たずに提供されます。色が黒褐色です。濃い色。周りのかたが注文していたチキンカレーやデリーカレーの茶色と違います。

カレーの器のアルマイトっぽい金属感もこの店の雰囲気にマッチして期待感が増します。
 
昔一目惚れした佳人の髪のようにカレーの濃度はサラっサラです。
一口いただきます。
その刹那、濃厚なスパイス臭と激烈な辛味に全身の毛孔が開く感覚に襲われます。

辛さだけでなく玉ねぎ・リンゴなどの野菜、フルーツの濃厚な風味と旨みが後からドンドンきます。重層的に薫るスパイスに翻弄されながら心が昂揚しスプーンがとまりません。

軽く固めに炊かれたとても美味しいご飯にすら強い甘みを感じてしまいます。カロリーは以外と低く、レトルトルーのカロリー表示を後で見たら1人前70kcal(チキン別)でした。

辛い。危険な辛さです。でも旨すぎる。ビールや水で舌を洗いながらヒーヒー言いつつチキンをいただきます。

チキンは身が引き締まっているというか私には少し固く感じます。肉固有のものか、スパイスの香り優先であまり煮込まないタイプの調理法によるカレーなのかもしれません。



ひとを選びクセも強くとっても辛い「theカレー」です。
デリーファンの聖地に踏み込んだ食欲魔人はたった一口でディズニーの魔法にかかったように恋に落ちてしまいました。



「東京カレー屋名店会 秋葉原アトレ」エチオピアのチキンカレー910

東京都千代田区外神田1-17-6 アトレ秋葉原1内(他に有楽町店がある。)

厳密には違うのかも知れませんが、東京の有名店5店「デリー」「エチオピア」「プティフ」「共栄堂」「トプカ」を気軽に食べられるカレーに特化したアンテナショップです。

ここで味の傾向、好みを探してお店に行くひとも多いようです。
エチオピアのチキンカレーをセレクトします。エチオピア本店では、0倍~70倍までの辛さが選べるのですが、この名店会では0倍(ノーマル)~13倍(大辛)までがあるのみです。

13倍で注文して4分で来ました。これもさらっとした質感ですが野菜やフルーツのペーストをやや感じる口当たりです。これも十分辛いですが、程よくスパイシーといった印象です。
旨みはデリーよりこちらのほうがやや強いかもしれません。
味が安定していてとても美味しいです。この口当たりの柔らかさは女性に好まれる味と感じました。

メニューをチラ見するとまだ共栄堂のポークカレーがある。えっ2店盛りってのがあるの~。

はよ言って。
しかしお腹パンパンでもう食べられまっしぇん。あ・また音楽♪(哀惜の念が強すぎて幻聴が~笑)

あまい過去の記憶なんて わたしは惜しくない         
形のある未来なんか しがみつきたくはない            

同じ色の夢みてたつもりで ちがう道を歩いていた   

別れのときも選べないのなら せめて この夜を・・・   
                        
「愛してる」っていうあなたの言葉は「さよなら」よりも哀しい

これ以上 何も言わなくていい だから この夜を止めてよ
ねえお願い この夜を止めてよ
               
 Ⓒ「この夜を止めてよ」 JUJU

心から願いましたが東京の夜は止められませんでした。
本当に楽しい大事な時間や旬のものは瞬く間に過ぎ去ってしまいます。
後悔の見本市にならぬようあなたにとって大事なひとや一瞬一瞬を大切にしましょう。




舌のおもむくまま 29  「ほんやら洞 国分寺店」スパイシーチキンカレー 「ありのままで⑥~国分寺の逢瀬」

次は「国分寺」駅近くでいただいた暑い日に食べたいホットな食べ物です。

「ほんやら洞 国分寺店」スパイシーチキンカレー850値段要確認

東京都国分寺市南町2-18-3 

シンガーソングライター、中山ラビさんのお店ということで、(実は知らない。本人は夜中出張ってくるらしい。笑)独特の雰囲気を持つとても素敵なおとなのカフェバーの食事メニューです。他に激辛麻婆豆腐もありますがなかなか辛いです。
 
実は銀座でナイルカレーを食べたあと無性にカレーを食べたくなり、このレポートもいつの間にかカレー行脚の様相を呈してきてます。(コラっまだ食べるんかいっ。H氏(笑))

 これはまさしくスパイシーカレーです。コクや旨みは控え目でサラッとしています。飲んだ後や二日酔い時にイケるとみました。

 一口食べると「スパイシー」と叫びたくなるエスニックな味の世界が広がります。

そしてこのチキンのボリュウムの凄いこと。肉食家の方でも満足間違いなしのチキンは、某研修生には刺激強すぎて夜中に通いたくなる味です。

織姫と彦星は一年に一回逢瀬できるようですが、おぢさんにはもうチャンスがないかも知れません。というか、もうお金が続かない(泣)。
梅雨の逢瀬はゲリラ豪雨に流されてしまったようです。

舌のおもむくまま 28 「とんかつ桂」上ロースかつ定食 「ありのままで⑤~小平の調和」

次は「国分寺」でいただいたトンカツです。あかん!東京で揚げ物ばっかりや~(笑)

「とんかつ桂」上ロースかつ定食1,600値段要確認

東京都小平市上水本町5-7-20 

食べログ評価で、東京ベスト3を争うようなトンカツ屋さんです。
 大いなる期待と羨望、ありとあらゆる女の情念を身にまとい食べてまいりました。(笑)
 (おまえは石川さゆりかっ!と自分つっこみ入れといてと・・・♪)

 正直とても柔らかくて美味しいです。行列も凄いです。ただ、自分を見失うくらい旨いかと言われるとそこまで私の好みではという気はしました。

 収穫もあります。ここの店主はパン粉を付ける工程のなかに牛乳を使っているかもしれません。あと火熱の通し方がおもしろい。
 パン粉がいったん油のなかで固まるといっぺんガスの火を落とすのです。そしてじっくりと蒸すように加熱を続けるのです。そしてトンカツを引き上げる手前で再点火して油の温度を上げてカラリと揚げるのです。

 その手際は正直、素晴らしいです。また、食べる直前に仕上げる熱々の豆腐のなめこ汁やたっぷりの漬け物も十分美味しいものでした。
 また、ご夫婦の息もぴったりでとてもお客にやさしいのです。

 トンカツの突出した旨さではなく、全体の調和で食べさせるとてもやさしいハートが温まる味とお店でした。

舌のおもむくまま 27 「ナイルレストラン」ムルギーランチ 「ありのままで④~ホットな銀座」


次は「東銀座」歌舞伎座の近くでいただいたホットな食べ物です。
「ナイルレストラン」ムルギーランチ1,500値段要確認
東京都中央区銀座4-10-7 

 歌舞伎役者、中村勘三郎が愛したカレー屋さんです。
彼が愛したのはチキンマサラというものですが、今回は店主オススメのムルギーランチです。

 お値段はthe銀座ですが、サフランライス、マッシュポテト、蒸しキャベツ、骨付き鶏もも肉で構成され、スパイシーなカレーがたっぷり掛かっています。味はコクがあって旨いです。
 
 「混ぜて食べると美味しいよ」とのことなので一部混ぜていただきました。
 マッシュやキャベツと一緒に食べると辛みが和らぎます。辛いほうがいい人はあまり混ぜないほうがいいかもしれません。 鶏もも肉もなかなか煮込んであってカレーと味のなじみ方が良く旨みも強いのでとても美味しいです。 

 暑い日に食べるカレーは最高です。


帰り道、ユニクロ銀座店に寄りましたが人形がグルグル回っておおにぎわいでした。ここもホットです。

舌のおもむくまま 26 「ありのままで③~場外市場の功罪」



次は「築地」の場外市場でいただいた丼です。

○○」海鮮丼2,200値段要確認
東京都港区築地 場外市場 (他にイロイロ)

 築地近くの現場見学があったのでその際、吸い寄せられるように場外市場へ行ってきました。
 
 最初にテリー伊藤の実家の卵焼きを食べ 途中、殻付きピーナッツや黒豆をいただきながら場外市場を進みます。
やっぱり牛丼の吉野屋一号店の前を通って、さあいよいよ市場食堂です。人多すぎです。
この日3分の1くらいは中国の方かもしれません。

 喧噪をかきわけようやく狭い席につき、美味しそうな海鮮丼をいただきます。

  ありゃ、とても贅沢なのですが何故か見た目ほど美味しくありません。舌がおかしくなったかな。
 貝のしぐれ煮はとても美味しくいただけましたがみそ汁はコメントを差し控えるレベル。これなら近くでパックの魚買って自分で海鮮丼作ったほうがよっぽど美味しいかも。

う~ん、期待感が高過ぎたとか、醤油の違いだけではないような気もします。
 
 場外市場の功罪に打ちひしがれ早々に帰りました

舌のおもむくまま 25 「土手の伊勢屋」天丼(ロ) 「ありのままで②~伝統の矜持」



次は「浅草」と同じ台東区の「日本堤」にある125年続く老舗です。

「土手の伊勢屋」天丼(ロ)1,900値段要確認
東京都台東区日本堤1-9-2 
(他に天丼(イ)1,400円、(ハ)2,300円、海老天丼2,300円他)



 俳優 原田芳雄が愛した店の天丼を食べたくなって突撃しました。
 店一押しの「食べるべき一品」とまでHPに書かれていたので天丼(ロ)をいただきました。

 穴子、イカのかき揚げ、海老一本、獅子唐がたっぷり盛られた姿に思わず歓声を上げてしまいます。

 海老から行きます。サクサクの噛みごたえと海老のジュシーな食感と旨みにご飯が進みます。イカは信じられないほど柔らかくその食感と旨みに驚きます。穴子です。臭みはなく肉厚で旨みもタップリで身はほっこりしています。
  
穴子については、もう少し余計に揚げた感じがわたしは好みですがこのあたりは、現五代目店主の好みかもしれません。
 
獅子唐も頬張り、甘辛のタレが染みたご飯を猛烈な勢いでかっ込むわたしがいました。旨すぎて口の中への不法侵入が止まりません。

 東京大空襲も免れた都の登録有形文化財に指定されている28席の店内でいただくのも乙な感じです。

 これだけ大量の揚げ物をいただいたら大変なことになりそうですがペロッと女性でも食べられるところに人気の秘密が隠されているようです。
  
ディズニー映画もエンターティメントの老舗として大躍進しています。そういった秘密を持っているかいないかが老舗の矜持なのかもしれません。

舌のおもむくまま 24 「おそば・天丼 尾張屋」海老天そば 「ありのままで①~伝統の旨さ」

降り始めた雨が 
足跡を消してくれた 
灰色な東京に ひとりっきりの私     
このままじゃ ダメだなんだと風が心にささやくわ            
                                  
誰にもうちあけずに とまどい 傷つき悩んだ          
でももう やめよう 

ありのままの姿を見せよう
ドン引きされても、ありのままの自分になるわ
何も怖くない お腹よ鳴れ
少しもお腹一杯になってない

ってコラ~っ(怒)!○○雪ファンに撲殺されるぞ!!(岡山よりH氏)

おのぼりさんは避けて通ってはいけないグルメチックな街。
江戸前の職人が作る粋な料理に出逢いたい「灰色な浅草に ひとりのあたし~♪」(本当に申し訳ありません。(笑)浅草からスタートです。
おそば・天丼 尾張屋」海老天そば  1,400 値段要確認
東京都台東区浅草1-1-3  雷門通り
明治3年創業の老舗です。
 悠久の時を経てここに存在するかのような海老天とそばのシンプルなたたずまいが美しい。

蕎麦つゆをいただきます。
つゆの色は東京では当たり前の濃い目ですが塩気は濃くなく出汁の旨みが効いたサッパリした透明感のある味です。

この風味は「みつば」です。この風味がベストマッチと思いきや、あれっ別の香りと微細な酸味が口のなかに横溢します。

こちらは「ゆず」です。気高い風味に以前食べた柚切りそばを想い出しつつ蕎麦を手繰ります。細いがしっかりとした食感と蕎麦の香り、そしてこのすっきりとした出汁と揚げ物のコクによる取り合わせに夢中になって口に頬張ります。

ばぃ~(筑後弁でびっくり)

がば(筑後弁で最上級・至高の)旨かぁ~。
こりゃ美味しかたい。

大ぶりの海老天にかぶりつきます。揚げたことにより海老の甘みと旨みが凝縮され胡麻油の風味と天ぷら衣にしみた蕎麦つゆが口の中で最初サクッとそしてジュワっと混ざり合い、これはもう格別の贅沢です。

別に冷酒を頼んでいたのですが、八丁味噌を味醂や砂糖で甘くしたものにクルミをまぶしたアテが添えられコレも旨すぎです。

ディズニーの映画のように考え尽くされていますがとても自然な“ありのままの美味しさ”にひれ伏すのみです

2014年11月21日金曜日

舌のおもむくまま 23 「信者のデザート」 


ツィッターなどで特定の方の発言を追いかけてチェックするひとのことを「フォロアー」と呼び、Mac Book ProiPad AiriPhoneなど特定の会社製品を集めて使い倒すひとを林檎信者と呼んだり、宗教など精神の安定・こころの平安を求めるひとを信徒や檀家、はたまたカルトまでいろんな呼び方で呼んでいます。

これらに共通するのは、人だったり、モノだったり、精神だったり特定の何かに対して心を開いてその対象を「信じる=惚れる」ことだと思います。僕はそういったことを否定するのではなく、それにより心が幸せで満たされ、人や社会の迷惑にならなければ素晴らしいことだと思います。

 ともかく人間は生まれてから死ぬまでずっと特定の何かに惚れてばかりいるなというのが正直な実感です。

 
ところで以前、居酒屋のオヤジが「オレたちの商売がたきはコンビニだ」と看破したことがあります。
話を聞くとナルホドと衝撃を覚えました。地域の商店街が定価ベースのコンビニに圧倒され銀行や薬局、本屋にも、飲食店や酒屋の代わりにもなりいろんなコンテンツを備えた地域のナンデモ屋さんと化しています。自分好みにいろんなものをセレクトできる喜びの威力なのか?

いまや、居酒屋のオヤジすらその存在におびやかされているのです。空恐ろしくもなるのですが、コンビニしかない世界にはなりたくないし、多様な店が競合しあって健全な社会でいて欲しいと切に願います。

そこまで言うのにナゼこの商品なの(笑)~って突っこみとお叱りを受けそうですが、別にコンビニカルトではありません。少しでも光るものがあれば紹介してしまう病気(泣)のためです。

○○○ アミュ店」2層仕立てのクリーミーレアチーズ(国産レモン果汁使用)※数か月前の記憶のため内容が変更になっていたらゴメンなさい。
上の層にはマスカルポーネ+レモンの香りで期待を高め下の層でレアチーズケーキを食べさせる趣向のようです。
う~ん正直、上の層のマスカルポーネ風クリームはいらないかも。
レモンの香りはココで効かせるのではなく下のレアチーズケーキのところで香ってほしい。元々はレモンの酸を使ってレアチーズを固めるのに使うこともあるのに(別に固めるための添加物が増えスッキリした味にならない。)ちょっと残念のような気がします。

しか~し、レアチーズ本体は甘さの塩梅もよくホントに「旨い」です。惜しい。本質を外さずホントに美味しいものだけで勝負して欲しいです。

男性のコンビニカルトにはボリュウムも出てウケがいいかもしれませんが、ホント惜しいというか美味しい。(笑 どっちやねん)

ワタクシはこれからも食のフォロアーです。次回は、東京編?の予定です。

舌のおもむくまま 22 「食と物語」

「日常を離れて新たな体験や知識を得るのが旅だと思いがちだが、それは旅の喜びの半分でしかない。残りの半分は、外からやってくる新しい出来事に、すでに体内にあったものが呼応し感応する、つまりは個人的な感動。
小説の舞台だけでなく、それぞれの思い出の場所、宗教上の聖所、人間の英知や労苦や栄光が集積した場所など、いずれも訪問する側がどんな「物語」を身内に持っているかで、景色も空も足元の一花も、意味の質や深さが違ってくるのが旅なのである。
(旅と物語:高樹のぶ子 JR広報誌「プリーズ」から一部抜粋)」と、この著者がバイブルとしているサマセット・モーム「雨」の舞台であるポリネシアのサモアの旅においてモームと同じ「雨」を体験し感動を覚えた話が書かれていました。

さてはて、ここで「旅」という言葉を「食」という言葉に置き換えると真に滋味深いものが身内に溢れてきます。
(コラ~! いくら素敵だからって文筆家の文章引用するな!って自分ツッコミいれといて(笑))

今回は、「ふきの煮物」を作りました。
【材料:トライアルで買った198円のふき】
 
手順は、鍋の直径の長さ(これが重要)にふきをカットし、塩をまぶして板ずりします。軽く水で洗い流し、先ほどの鍋でお湯を沸かし塩を入れて長めに切ったふきのあく抜きを5分弱ほどしました。

あく抜きしたふきを流水にさらし、ふきの小口の根本側から皮をぐるっと一回り剝いていきます。(この皮剝き作業が少しでも楽になるよう鍋の直径長さにします。短く切ったら手間が大変です。)

ふきを一口大に切って鍋に入れ、日本酒・みりん・少量の砂糖で調味し、まずは甘味を材料に染み込ませるため軽く煮込みます。最後にうすくち醤油を少量入れ煮立たせたあと、火を止め「含め煮」として味を馴染ませながら冷蔵庫で冷やし、夕食の副菜としていただきます。

嫌いなひとには申し訳ない(僕も昔苦手でした^^;)ですが、ふき独特の香りが口のなかで横溢し心も満たされます。今回は佃煮でもなく直鰹煮するのでもなく素材を楽しむ調理方法を用いました。そこには、ふきという素材に対して「すでに身内にあった物語が感応し」この歯ごたえと香味を楽しみたいという強い衝動に駆られその調理方法の選択をしたということだと思っています。

皆さんも何かを「食」してその意味の質や深さを感じることはありませんか。心の何かが感応しているかもしれません。

何かを感じること。それは心の健康を保つうえで僕にはとても大事なことのようです。