2015年10月11日日曜日

舌のおもむくまま 62 ビストロ河奈部 ディナーBコース



ビストロ河奈部  ディナーBコース

鹿児島市東千石町7-25


天文館でフレンチです。

ディナーBコースとAコースの違いは、前菜・スープ・魚・肉・デザート・深入りコーヒーのAコースにフォアグラが加味されているかどうかです。
お店の雰囲気は明るく気さくです。正統派の美味しい味の塩梅に会話も弾み楽しさが倍増されます。

前回伺ったとき一番関心したのはスモークされた帆立とサーモンの前菜。

今回は魚。美しくポアレされたヒラメの奥深い味とそれを引き立てる軽めのソースとスモークされた帆立にシビレます。
コース全体としてもフォアグラや牛肉の力強い個性とこの魚の軽快なソースによる強弱をつけた組み立てやコース前半にパンチの強いフォアグラを持ってくるなど飽きさせません。

さて最近、巷のブログ゜や食〇ログなぞを拝見いたしますと、「料理が美味しくなかった」「サービスが不快だった」など匿名でネガティブな印象を受けた店に対する誹謗・中傷をお店に対し投げつけている方を散見いたします。
もちろん大多数の良心的な方たちは文面へのいろんな細かな配慮をされていますが、そうでない方もいらっしゃいます。

美味しくなかったり気に入らないなら次回からその店を選択肢にいれなければいいだけです。
食べ物をいただくときくらい穏やかに過ごして大切な人との会話や食事に専念したいものです。

申し上げたいのは自戒も込めて読んでいただく方に食の福音たる食レポによるラブレターをお届けしたいそんな思いです。

二十年以上続けてこられたビストロ河奈部の味には滋味があふれています。

2015年9月19日土曜日

舌のおもむくまま 61 とろとろプリン かじはら

 「とろとろプリン」 手づくりプリン専門店かじはら 238円(税抜)値段要確認
鹿児島県姶良市東餅田937-1

え-なんでこんなちっちゃいのに238円もすると~。
偉そうにしているプリンほどたいしたことはないんだよね。といいつつ、ともかくいただきます。

「がび~ん !!」一口目から久しぶりに来ました!!
超旨い。至福の瞬間がその刹那訪れました。

プッチンプリンから始まった(笑)私のプリン遍歴のなかでもこれはほんとに美味しい。

最初の一口目からもの凄くなめらかで濃厚、しかも中に行くほどトロットロになるんです。
凄すぎ。

しかも、ほろ苦いさらっと目のカラメルが何ともいえないアクセントになって口のなかでマリアージュされ、その混然となった旨さときたらもう最高。

牛乳や卵、バニラビーンズなどの風味、下手に添加物が入っていないことによる雑味のない自然界からの恵みのようなプリンです。

私、惚れるときは一瞬です。

2015年8月2日日曜日

舌のおもむくまま 60 スパイスカレーの覚醒


十五穀米とナスとチキンのスパイスカレー


すみません。最近収穫がなく手前味噌の料理で恐縮です。

市販のカレールーを使わず、エスビーの赤缶と唐辛子、クミンシード、トマトソース、チキンブイヨンなどで作るインド風カレーに最近ハマってしまい毎週作ってます。

作り方は、スタータースパイス(*注)であるクミンシード、赤唐辛子、月桂樹( カルダモンの粒やシナモンスティックも入れたいが近所のスーパーに無いので今回抜き)を弱火でじっくりとサラダ油に香りや辛味を移していきます。(*スタータースパイスとは炒め初めの油に香りや辛味、色味を移す重要なスパイスのこと。粉にするまえの種子などのホールスパイス等を用い、粉のスパイスよりも香りが長続きする。)

スタータースパイスの匂いが立ったら、後で縮むことを考慮し存在感のある大きさに切ったナスと二種類の厚さ(後で説明)に切った玉ねぎを合わせて炒めます。玉ねぎが透き通ってきたらニンニクとショウガのすりおろしを入れさらにじっくりと炒めていきます。

ここでエスビーの赤缶の登場です。
「香り」「辛味」「色味」のバランスが調和しているこの製品は、スパイス使いの初心者であるワタクシには最適の教師ともいえる存在です。

話が少し脇にそれますが、自分好みの音楽の世界観を得るためオーディオの手法に「マルチアンプ」というハイマニアックなオーディオ機器の組み合わせとチューニングを行う手法があります。
これはスパイス道の世界観と似たところがあると感じます。一度踏み入れたら10~20年くらいは退屈しないですむ世界がそこにはあります。

一方、初心者としてはいきなりそんな世界をいわれても普通は困っちゃうのでipodやミニコンポ、そこが飽きたらハイレゾリューションな製品や高品質のアンプやスピーカーを用いたステレオサウンドで音楽を楽しむことになるのが次のステップだと思います。

申し上げたいのは、エスビーの赤缶の立ち位置はここのステップのところにあるということです。

スパイス使いはいろんな種類のスパイスを一杯買ってただ放り込めばよいなんて生易しいものではなく、油にどんな種類のスパイスをどのくらいの量とどのくらいのタイミングで投入するのか、バランスを調和させなければとても喰える代物にはなりません。オーディオもそうです。正気を保つための製品は必要なのです。

脇道が長くなりました。
タマネギの食感を楽しむため厚めに切ったものと味のベースとなるよう薄く切ったものがいい感じに色づいてきました。

ここで赤缶を投入すると一気にカレーの風味が立ちあがります。数分弱火でじっくり炒め、香りを立たせ粉っぽさも取ります。さらに下味として塩胡椒してエスビーのカレー粉をまぶした鶏もも肉を投入して白く色づくまで炒めます。

さらに酸味と野菜の旨みをプラスするため市販のベーシックなトマトソースあるいはトマトピューレと隠し味の砂糖を加えてなじませるとともに水分を飛ばし濃度を濃くしていきます。

次にチキンブイヨンですが、ここも時短のため市販のものを使って水でのばします。
5~10分ほど煮込み、素材同士がなじんだらここで味見をして塩、ハチミツなどをお好みで入れます。

これでも味が決まらなければ旨みとコク成分の塊バターを入れます。
トータル約50分ほどで完成です。

自宅で楽しむスパイスカレー覚醒の瞬間があなたを待っています。

舌のおもむくまま 59 ハンバーグ定食 グリル&ステーキ「みぞぐち」



ハンバーグ定食 グリル&ステーキ「みぞぐち」

鹿児島市中町3-11 日専連ビルB1F

スープ・サラダ・ハンバーグ、付け合わせの野菜にスパ、ご飯そしてコーヒーもついた土日祝日ランチをいただきました。

40年間変わらぬ味という謳い文句どおりスタンダードなお味はどこか懐かしく、濃いめのデミグラスソースに熱々鉄板な感じはなかなかのものでした。

2015年6月17日水曜日

舌のおもむくまま 58 「のり一」 ラーメン(中)


のり一 ラーメン (中)400円値段要確認

(20時を境に値段が100円この値段に上がる。)大盛りは50円増し
鹿児島市山之口町9-3 神川ビル1階

高見馬場電停から4分というこの店。
夜はとんでもない賑わいを作り出し酔漢たちのオアシスになっています。

なんといってもこのスープが素晴らしい。塩梅が程よいのです。

鶏出汁をベースに他にも旨みが入ったチャンポン風味のあっさり目な印象のスープにねぎ、もやし、チャーシュー、焦がしたニンニクチップがトッピングされ酔っぱらった人の好みを知り尽くしたやさしいお味なのです。

最初に入店すると提供されるお茶、そしてラーメンと合わせて提供されるあっさりした漬物が憎いじゃありませんか。ここまで徹底されると「がばズルかぁ」(がばは筑後弁で最上級という意味です。笑)と感じてしまいます。

中太のストレート麺のマッチングは好みがあって別れるところかもしれませんがこの値段でこの内容は充実しています。

ともかく値段の手頃感も手伝って引きも切らぬ賑わいなのです。

2015年6月14日日曜日

舌のおもむくまま 57 激辛麻婆豆腐・黒坦々麺




「美華園」 激辛麻婆豆腐  (単品)690円値段要確認

鹿児島市中町11-9  TEL099-224-5511

本日(6/12金)は、暑い。もう初夏の日差しです。
こんな時には、辛~い麻婆豆腐はいかがですか。

激辛と銘打っているだけに一口頬張るとその刹那、中国山椒が口の中ではじけるように痺れます。
痺れる山椒と豆板醤の辛味に翻弄されつつ、でも旨みが後からくるのです。
うーん辛い。でも美味しい。そして発汗するのです。

味付けの醤の使用量が多いせいもあるかもしれませんが、ここの麻婆豆腐はご飯と一緒に食べてさらに美味しくなる味が濃い目のタイプです。
セットメニューを頼めば卵スープとご飯がついて、今夏、辛いもの好きにとって、もはや敵なしの旨さと申し上げたい。


「美華園」 黒坦々麺  930円

鹿児島市中町11-9  TEL099-224-5511

さてもう一品は、黒坦々麺です。見た目に軽く引きますが、いやぁコレは旨い。

スープからいただきます。辛いのかと思いきや甘味のあるとても美味しいスープです。
凄みのある旨みです。

この甘味や旨みはどこからくるのと観察したら長ねぎとチャーシューがトッピングされているのです。
お察しの通りチャーシューの漬けだれがスープのアクセントになっているとニラミました。
(例によってニラんだところでどうにもなりませんが・・笑)
この漬けだれにより老若男女どなたでも安心していただける秀逸なお味になっています。

麺はスープにからんでこれまた美味しい。

抗酸化作用や若返り効果など黒ゴマの効能による滋味あふれる組み合わせに嬉しくなりました。

2015年5月28日木曜日

舌のおもむくまま 56 「戸隠うどん」


「釜揚げうどん 戸隠 本店」 釜揚げうどん 

並650円値段要確認

宮崎市中央通7-10

何回食べたかな。ここの釜揚げうどん。

多くは語りませんがいつも宮崎の夜の最後はココですね。

出汁つゆに柚子のアクセントが効いて真に美味しい。秀逸なお味です。

舌のおもむくまま 55 「わるん」 チーズ入りメンチカツ


「わるん」チーズ入りメンチカツ定食 900円値段要確認


宮崎市広島1-17-32 池田ビル2F

橘通りから若草通りへ入り、ひたすら直進すると左手にあるカフェでもあり定食屋でもありおしゃれな居酒屋でもある「わるん」さんです。

例によって女性とカップル(今どきこんな言い方するヤツおらん笑)に囲まれアウェー感たっぷりの雰囲気にのまれつつ食事をいただきました。

スープを一口。おっ美味しい。あっさり目ですが、野菜の具材からでた甘味や旨みを引き出したお味でとても秀逸です。

女性客が多い訳が即座に理解できます。サラダも同様に美味しい。

メイン料理への期待が高まります。

メンチカツに箸を入れ口に含みます。

旨い。

絶妙に衣で壁を作ってジューシーなメンチのお出ましに興奮を抑えきれません。こりゃたまらん。
チーズも溶けてトロっトロです。

先ほどのスープをメンチカツの後にいただくと効果絶大 !  も、もうたまらんばい。(筑後弁)

ここのマスターは料理技術が半端なくレベル高いです。
最後お漬物をいただいて・・・・・・うひーっ、この浅漬けもマジ旨いです。

あるとき大阪で修業された職人さんが、「料理」とは材料を目利きしてキチンと揃え、ことわり(理)を尽くすことだと言うてらっしゃいました。

この店のマスターも理を尽くす職人です。
宮崎出張時に寄りたいお店がまた増えました。


続けてですが、

「蜂楽饅頭 宮崎店」いわゆる回転饅頭1個100円~

宮崎市橘通り3-7-12



ここは素敵ですね。そのまま持ち帰りもできるのですが、店内でこうやっていただくこともできます。
なんとお茶もでます。こういうのは大変嬉しいですね。

粒あんがギッチリ詰まった甘味、豆の素性の良さ、お店の方の気遣い、それらが混然となった旨みに深く感謝です。

2015年5月25日月曜日

舌のおもむくまま 54 弁当男子



「弁当男子」



すみません。
お店の美味しいものじゃなくてすみません。

最近、弁当男子を始めました。

今日は、カニ缶のかに玉(卵+酒+砂糖+出汁醤油+塩少々+胡麻油)、揚げ豆腐の直がつおの甘辛煮、塩ゆでブロッコリー、大葉、昨日残りのクレソン、豚生姜焼き、ご飯とキンピラと高菜漬けでした。

最近、こんなものを作って悦にいっています。

2015年5月10日日曜日

舌のおもむくまま 53 「cocoichirin」 海鮮丼 




「cocoichirin」 海鮮丼 900円値段要確認

鹿児島市山下町2-5  tel : 099-223-6023


 鹿児島へきてから常々思っていることがあって、それは鹿児島は黒豚や牛肉、焼酎はもちろん美味しいのだけどお魚のお味も侮れないレベルにあるということです。

今回ご紹介の海鮮丼はその可能性を垣間見せてくれた旨さをもつどんぶりでした。

こちらはカフェ感覚の素敵な雰囲気のお店で、周りは全て女性という私にとってはアウェー感たっぷりでしたがそれらを払拭する丼ぶりの味に救われました。

春雨のサラダからいただきます。これは胡麻油かあるいは酸味をなどを加え、もう少しパンチを効せたほうが好みですが、案外全体のバランスから少し控えた味付けになっているのかもしれません。

味噌汁は普通に美味しいと思いました。決して濃くはないけど出汁がキチンと取られています。

海鮮丼です。ワサビ醤油を回しかけていただきます。
旨い。やっぱり侮れない鹿児島ワールドです。特に鯛の刺身などはいい感じに旨みも多くとても美味しくいただきました。
 
 やはり鹿児島の海鮮はこれからも試したいとつくづく感じるお味でした。

舌のおもむくまま 52 「(株)大阪屋製菓」 南国珍々豆 






























「(株)大阪屋製菓」 南国珍々豆 150円程度  値段は要確認
鹿児島市柳町10番8号

 ピーナッツの類は大好きなので、鹿児島来てもいろいろ試したのですが、ここのピーナッツは素晴らしい美味しさだったので紹介します。

 お酒のおつまみとして常備するのが自分のなかでマイスタンダードになってしまいました。
 この商品のネーミング自体にセンスはありませんが、味のセンスが輝いているのです。

 もうすでに中毒の症状が出始めており、この商品を店頭で見かけたらかならず2~3個は買ってしまうのです。

 ともかく食べたらわかる旨さが詰まったお味で食べるのが止まらないほど美味しいのです。

2015年5月9日土曜日

舌のおもむくまま 51 「おぐら亭」チキン南蛮 1010円


「おぐら本店」チキン南蛮 1010円値段要確認

 宮崎市橘通東3-4-24

 言わずと知れた「おぐら」ですが、宮崎に行く機会がありましたので10年ぶりくらいにいただきました。

 真摯に美味しいと感じます。
 ココのはチキンがパサパサしないで柔らかいのがいいですね。
  
 またタルタルソースがなかなかイイ。火の通し方もイイ。
 ご飯もあいかわらず美味しい。

 イイコトづくめで味も前と変わらないのに感動とは別の感情が沸き起こってくる気がするのはナゼかな。

 旨いものを作り続けるということは大変なんだろうな。

 僕たちはたまに食べるだけだけど、厨房の人たちは毎日毎日同じものを継続して作る。

 材料のばらつき、作り手のその日の体調、いつも行列ができているわけではないだろうから材料のストックの扱い、衛生管理、当然営利企業として儲からなければならないし、作り手のモチベーションの維持もあるだろう。ともかくいろんなことを処理して毎日作り続けなければいけない。

 その営為に驚嘆する感覚が沸き起こっています。
 いつまでも美味しくつくってね。

舌のおもむくまま 50 「牛ちゃん 本店」炊き肉(カルビ)


「牛ちゃん 本店」炊き肉(カルビ)2500円(一人前の値段、写真は4人前) 値段は要確認
  鹿児島市東千石町6-11

 職場内の飲み方で地元の方推薦の「炊き肉」?なるものをいただきました。

 まずは2種類の鶏刺しでビールをいただきこちらの準備が完了したところで出てまいりました。

 なんじゃあこりゃあ。

 中央部が大きくくぼんだ鉄板に出汁に浸された肉と野菜がそのくぼみを囲うようにのせられてコンロにセットされました。
 
 いぶかしんでいると「中央部にネギのあるあたりに出汁が張ってあります。」「そこで肉と野菜を炊いてお手元のタレにつけて食べて下さい。」と若いにーちゃんから指示されるままにいただきます。

 がひーん、なんじゃこりゃ~。旨い。
 和風出汁ベースの下味がついた肉と野菜を焼肉の甘辛いタレにつけて食べます。
 あひー。こんなのが何んでこんなに旨いんじゃといいつつも、下味がついたところでタレを付けて食べる行為には合理性があります。

 もう美味しさ納得であります。こうなるとまたまたビールが進む進む。
 ジョッキグラスそのままに焼酎ロックで呑みます。
 
 焼肉を喰らう醍醐味はありませんが、この美味しさは格別です。
 しかし、炊き肉セットにはおじやとうどんまでつきます。食べ終わる頃には満腹で動けません。
 あかんまた喰い過ぎや~。

舌のおもむくまま 49 「分家 無邪気」 味噌おでん


 「分家 無邪気」味噌おでん 盛り合わせ600円~ 値段は要確認
  鹿児島市東千石町11-4

 「今日は、ひとつ天文館で呑んでやろう。」と街を徘徊していると、突然、甘そうだけどとてもイイ匂いが僕の内臓に訴えかけてきました。

 ココから匂うのかなと特定して店内に入ると年配の大将が掛け声と共にこちらを一瞥し、観察されたような印象が残りました。
 
 ビールを注文し、周りがみんな注文していた味噌おでんを盛り合わせで頼みます。

 提供されたおでんを観察すると、何か凄く濃い色。これだと名古屋あたりのおでんに似てるとも思いましたがそれに比べるとちょっとトロミが少ないような。
 
 ともかく店の外で薫った匂いはこれだぁ~と熱々の大根からいただきます。
 むほほっ旨い。いいですね。出汁は甘味があっていろんな旨みが凝縮されています。
 ジューシーな大根が味噌出汁によく染みていてズルいくらい美味しい。
 
 見た目は濃いけど思ったよりずっとあっさりしてるな。
  これなら写真見て辛く感じて引いた女性でもいくらでも食べれそうです。
 
 こうなるとビールが進む進む。

 糸こんにゃく、ちくわ、もやし、昆布、じゃがいもと食べていきます。おおっいつの間にか焼酎ロックで呑み始めていました。

 がびーん。(いまどきこんな驚き方するやつおらん)ロース肉はトロットロで味噌だれによく絡んでこれまた超旨い。 
 もしかしたら大将にさっき観察されたように感じたのはこいつにはこのネタいれたろかとか体型や好みを推し量っていたかもしれません。
 
 約27種類くらいある単品味噌おでんをいろいろ追加して焼き鳥もいただき、この日はたった一軒で成仏しました。
 
 大将旨いものありがと。

2015年4月26日日曜日

舌のおもむくまま 48 「とんかつ川久」黒豚トンカツ


「とんかつ川久」黒豚上ロース250g 2500円 値段要確認


鹿児島市中央町21-13

鹿児島に上陸してその翌日。
トンカツを食べたくなって街を徘徊ランチしていたらタダモンでない美味しそうな雰囲気なので突撃しました。

ここは奮発して黒豚ロースです。さっそくいただきます。
もの凄く肉厚です。これなら確かに時間がかかると注文時に念押しされたのがよくわかります。
かいま見える脂身も凄いね。

ソースは味噌味、トンカツソース、ポン酢だれの3種類ですが、最初に塩と辛子を頼んでシンプルにいただいてみます。

うーん。塩ではコイツちょいと厳しいかも。
ソースを3種類全て試してみるとこの黒豚に合うのは味噌のような気がします。
味噌でたべると臭みも感じなくなるし、この濃厚な脂に負けないで素材をひきたてています。

あくまでも好みですが、注文のときにどの肉を選ぶかでソースを決めるのもありかもとコレを食べたときに思いました。

・脂の強い黒豚だと味噌や濃厚なトンカツソース、
・通常のロースだとトンカツソース
・ヒレだとあっさりソースも濃厚なソースもお好みでといったところでしょうか。

あとは味噌汁は普通というかもう少し頑張って欲しいかな。
副菜でついていたポテサラが美味しいね。

この店、懐が広くタダモンじゃないです。

舌のおもむくまま 47 「かねいし うどん」そばとカツ丼


「かねいし うどん」そばとカツ丼値段要確認

福岡市博多区博多駅東3-9-20

呑んだ次の日など何も入らないというときでも口に入れられるのがココの温かいそばです。
塩の塩梅がよく、透明感、風味、出汁の旨みがたっぷりでお出汁が格別に美味しい。
塩分取り過ぎになるので普段麺もののスープは摂らないのを忘れて飲み乾してしまいます。

この日は平日ランチ限定のうどんかそばにミニカツ丼のB set600円が終了していたので単品で注文してしまいました。

単品ずつだと正直量も多いし、値段もほぼ1000円近くになるのですが、美味しいのでペロリといけちゃいます。
ここのカツ丼は肉質も脂身の少ない柔らかな部位を使っており、醤油を効かし甘味を抑えた味はご飯がすすみ、口のなかへの不法侵入がとまらないです。

写真にはないのですが、カレー飯といわしフライというのがあります。

カレー飯とはご飯茶碗にごはんをよそって上からお蕎麦屋さんのカレーを掛けたものです。こちらを注文するときには月見そばと一緒に注文してカレー飯に月見の卵の黄身だけを乗っけていただくのです。

カレー飯にはスプーンがつくので容易に卵の移動はでき、とろっとろの黄身がスパイシーなカレーと混じり合って旨いです。

鰯フライは入荷時のみの限定商品ですが、これが旨い。僕の最後飯にしたいくらい美味しい。

肉厚の鰯をさっくりと揚げた単品290円を頼みウスターソースも付けてもらいます。
ソースをだくだくかけ熱々を頬張るとその美味しさたるや口のなかで幸福感に満ちあふれるのです。

だからいつも入店して聞くのが「今日いわしある?」なのですが最近あまり出てこないです。

今鹿児島にいるのでここのそばといわしフライを無性に食べたくなります。

えっなんでうどん屋なのにそばかって?
20年近くずっと、わたしの舌がココの店だと蕎麦を喰えと命令するのです。

次回から鹿児島編です。

2015年4月25日土曜日

舌のおもむくまま 46 天刺定食 「ぶんじ」 


割烹・小料理「ぶんじ」 天刺定食 1200円 値段は要確認 他の定食700円~


福岡県福岡市博多区博多駅東3-1-6 2階

今日は、いいことがあったので奮発して天刺定食にします。

天刺の刺身は通常3種盛りで鯛・カンパチ・中トロが2切れずつ付くのでそちらを食べたほうがお得感はあると思われますが、この日は胡麻サバを喰いたくなったので入れ替えバージョンの天刺です。


我慢できないので胡麻サバからいただきます。

超旨い。口に含むとコリッとした鯖の食感、鯖の強い旨み、ゴマダレの旨味が一体となってもうこたえられない美味しさです。

胡麻サバには、すりごま、醤油、みりん、そしてどうもお酒がふりいれられているような気がします。あるいはゴマダレに漬ける前に鯖に日本酒で風味付と臭み消しのため使っているように感じます。ともかくこれが旨い。
僕の中では博多駅近辺でランチ胡麻サバベスト1だと思います。これを3人前くらい食べたい~。

女子の常連さんなどは胡麻カンパチをよく注文されているのでコレも要チェックです。

味噌汁もお出しがきちんと効いたにゅう麺入りでとてもやさしいお味です。


海老をいただきます。油で揚げることによって旨みが凝縮されています。

ここはキス、イカ、ピーマン、サツマイモ、豚、ナスなどが楽しめます。

おっといけないこの店に来る最大の理由を忘れていました。

写真には写っていないけどイカの塩辛が最高に旨いのです。

柚が上手に効いて塩の塩梅も良く塩辛自体にも臭みが全くないのです。

わたしが若かったらこれだけで飯おひつでおかわりしたくなっちゃいます。

そうそう一言だけこの店の常連として申しあげます。

隣のラーメン博多一双に行列するときはこの店舗の前(階段の前)を開けてくださらないとこの店は探すことができないのです。

一双さんも注意してらっしゃるようだけど限界もあるのです。

私が心から愛してやまない店を殺さないでください。

行列する側の倫理観も今問われていると感じます。

2015年4月21日火曜日

舌のおもむくまま 45 生姜焼き定食「ゴールデンタイムス」


「ゴールデンタイムス博多店」生姜焼き定食 750円程度 値段要確認値段要確認


JR博多駅筑紫口より徒歩7分♪カジュアルに韓国料理を楽しめる(そのままコピーするなっ!笑)お店のランチです。

お味噌汁からいただきます。
これは煮干しのダシがしっかり効いてとてもいい塩梅です。煮干しでダシをとるのは韓国料理では当たり前に行われますが九州と文化圏が近いことを食を通じて感じます。

早速肉を
いただきます。あーいい。旨い。そしてこのボリュウム。定食のおかずとしてかなりレベル高いです。
甘辛の味付けで多少コチュジャンが入っているところが独自の感覚で素晴らしい。
若い方でしたらご飯おかわり何度でもしそうな美味しさです。

この店、夜もかなり美味しいとニラミました。(笑)

舌のおもむくまま 44 カツ丼「ぎん鱗」


板前割烹「ぎん鱗」カツ丼  980円 値段要確認  

福岡市博多区博多駅南1-2-3 博多駅前ビル 1F

ランチ時にいただく丼ぶりは安く手早くガッツリ済ますというのが通常ルールだと思いますが、時には、丁寧に仕事のなされた丼ぶりをいただきたくなることがあります。

そんなときに食するのが、ぎん鱗のカツ丼です。

注文が入って揚げはじめます。当たり前のことですが、キチンとやっているところは案外少ないです。揚げたて熱々のカツを細断し玉ねぎと割り下で煮込み、卵でとじます。
三つ葉を乗っけて欲しいところですが、そこはご愛嬌。
熱々の味噌汁とともに提供されます。

僕好みのほとんど具なしの味噌汁には濃い目の味付けがなされ、ゆず胡椒を加えると香りと辛味が増加します。

ふうふう言いながら熱々の味噌汁をのみカツ丼を頬張ると旨さがガツンときます。

これよこれなのよっっ。カツ丼を頬張れる幸福に打ち震えます。

よし昼からも頑張るぞとおぢさんはミョーに力が入り店を後にしました。

2015年4月16日木曜日

舌のおもむくまま 43 スタミナ焼き「喫茶いちのせ」


「喫茶 いちのせ」スタミナ焼き定食800円 値段は要確認

岡市博多区博多駅南1丁目7番地16

炭水化物に対してさまざまな意見があることは承知していますが、月に一度、身体というか内臓からの要求に抗しきれず分別なく食べるのがこのパスタ麺のうえに肉と少量のもやし、グリーンピース・コーン・にんじんなどのミツクスベジタブルをトッピング、酸味のあるニンニク醤油ベースのタレをまとったスタミナ焼きです。

熱々の鉄板のうえに材料が盛られ、そこにスタミナ焼きのタレを自分好みの量掛けます。

すると、
目の前で派手な音を立てたあとスタミナ焼きが囁いてきました。

「今日はどんなふうに食べてく・れ・る・の」「熱いところ・・すぐ食べて」etc

心が乱れ、堕ちていく感覚に陥ります。(いくらなんでもそんなヤツはおらん・・・笑)

あぁっ 君をむさぼり喰いたい。

失礼しました。今回はリポートにならないようです。


追伸 昔、博多駅東の喫茶「そみゅーる」に「スタミナB定食」というコレがありました。
    形容しがたいほどの愛寂を込めて
追伸2 すみません。まだ未確認ですがいちのせさんココにはいらっしゃらないかも
    しれません。要確認願ます。もう自分で作るしか喰えないのだろうか。無念

2015年2月22日日曜日

舌のおもむくまま 42 鯖の一枚焼き定食 「真」


「真」 鯖の一枚焼き定食900円値段要確認

福岡市中央区天神1丁目15-3  ℡092-712-0201

 アクロス福岡前に「天神」という地名の由来にもなっている水鏡神社があってその門前横丁にランチ時に行列を作る店の一つが皆さまご存じの「真」です。

 なにも注文せずに店内に案内されただけでこの鯖塩焼き定食が提供されます。

 早速味噌汁からいただきます。麦味噌(?)のコクや甘味も感じるお出しの利いた美味しさで定食への期待感が増します。
 ご飯と豆腐もふつうに美味しい。定食はこうでなくっちゃ~。

 鯖を一口いただきます。ほぉ、皮がパリッとしてて、身ばなれ具合も程よく脂の乗った肉質で口の中で強い旨みを感じます。美味しい。

 質の悪い鯖だと二口目くらいにはちょっとした臭みを感じたりするものですが、この鯖は違います。
 また戦場のような慌ただしさのなかで鯖が焼かれ、皮がちぢれているのはご愛嬌ですが、皮の下にある魚の臭み成分が上手に焼かれ抜けているためそれをなおさら感じさせません。

 ああっ、もう鯖が1/2になってしまった。ずっとずっと食べていたい旨みと塩の塩梅です。
 もうご飯が進む進む。
 どうしてくれるのですか。他所で鯖の塩焼き食えなくなったら~。旨いしツライし。この気持ち。

 水鏡神社は、時の朝廷で№2の地位に登りつめ左遷された菅原道真が今泉の辺りに流れていた川の水面に映った自身のやつれた姿を嘆き悲しんだことにちなんで建立された容見(すがたみ)天神が前身となっています。

 そういう由来のある神社に祀られている道真さんが生きていたらなんて言うかな。
 落ち込んでいたらこの店に誘って一緒に定食たべたいな。

 人生いろいろありますが、美味しく旨いものをいただいて心と身体、真の健康を保ちたいものです。



2015年2月5日木曜日

舌のおもむくまま 41 「博多一双」ラーメン



「博多 一双」ラーメン600円 値段要確認

福岡市博多区博多駅東3-1-6

 ランチ時に、店外まで漂ってくる旨そうな匂いにやられたので我慢できず正面突破を図りましたが、大行列のためそれも為しえず、夕方の時間帯を狙って突撃しました。

 昼はいざ知らず、さほど待たずに提供されたラーメンをいただきます。
 スープを呑んでまず、こりゃ「一幸舎系のスープばい」と感じます。
 しかし、これは妙にどの店でも多少は感じる臭みがほぼないかもしれません。
 
 さらにもう一口、うーん濃厚です。旨い。
 
 通常ここまで濃厚だとスープのバランスが崩壊しそうなものですが、これは素晴らしい。
 塩気の塩梅もいいですね。うちの娘だったら「ヤバイ」というかもしれません。

 麺もいただきます。麺は細麺でかん水が含まれない?)独特の世界観のある風味と食感が感じられて濃厚スープとのマッチングもいいように思います。

 またスープをいただくと旨みが増したような気分に陥ります。これはどうも濃厚スープの割には、スープの後口が良く、あとから口に入れたスープの味が濁らないためではないかと睨みました。
(にらんでもどうなるものでもないですが・・・笑)
 
 普段、塩気の取り過ぎになるのでスープの呑み過ぎに注意しているのですが、口の中への不法侵入がとまりません。(

 これはランチ時に行列できるのもムリないです。女性にもこのラーメンは受けるでしょう。
 スープの後口が良いのは、丹念なアクとり下ごしらえなど店主の仕事の確かさによるものと思います。

 油断せず、さらに旨味を熟成させ、この「一味」にいっそう邁進して客を喜ばせて欲しいと切に願います。
 

2015年1月31日土曜日

舌のおもむくまま 40 Chocolate Shop 「博多の石畳」



「Chocolate Shop」博多の石畳 400円(税抜)値段要確認

Chocolate Shop「博多の石畳」を初体験したのは約10年くらい前でしょうか?

当時生ケーキを食するのはクリスマスくらいの経験しかなかったのに、偶然食べてその旨さやチョコレートの可能性、奥深さに驚愕した記憶があります。

今回は久しぶりに仕事が落ち着いたので生菓子タイムとまいりましょうか。

包装を開封するとキュービック状の形状が見えました。

素晴らしい。

最初に見た時はこれがケーキかと違和感に襲われましたが、今では早くフォークを入刀したい気持ちに襲われます(笑)。

もう待てません。一口いただきます。
表面には薄くチョコレートの粉末がコーティングしてあるのですが、コレは甘くは作ってません。
これが後で甘さとのバランスをとるのに効いてきます。

カカオマスの風味が口の中に広がったと思ったらすぐにチョコレートスポンジや生クリームの濃厚な旨みや甘味が襲います。今日はもう襲われぱっなしです(笑)。とても美味しい。

その下段を食べると良質なスポンジとチョコムースの組み合わせがまっています。
これも口の中でとろけてこたえられません。
はにゃ~溶けてどこいっちゃったの~っていう状態です。

そのあまりのキレッキレの美味しさ甘さのバランスに感服します。

ずっと過去からひとびとは甘さを求めて植物の根っこを煮詰めたり果物を求めたりいろんなアプローチで砂糖を抽出してきました。
ひとびとの生存本能に根ざすこれらの糖質は脳内で快感物質を生みます。

スイーツの醍醐味である甘味や風味を備えるこの商品は快感のカタマリなのです。

2015年1月25日日曜日

舌のおもむくまま 39 「シングルエステート セイロンティー」


「PRONTO」 シングルエステート セイロンティー290円

値段要確認
 朝、時間が少し空いたのでちょいと寄り道しました。
 そのときのリラックスタイムの友として選んだのがこの「紅茶」とピザキノコ190円でした。 

 シングルエステートとは、単一農場で摘みとった茶葉だけを使った他の茶葉とのブレンドをしていない紅茶のことを謳っているようです。

 プレートで手渡ししてくれるときに2~3分ほど蒸らしてください。とスタッフさんから声をかけられます。席に着き3分ほど蒸らしていただきます。

 紅茶の場合、一口飲んで濃度や渋みの具合をみて砂糖を入れるかどうかを決めるので砂糖はいつも手元に取るのですが、この時はうっかり、砂糖を取り損ねていたけどとりあえず一口含みます。
 
 紅茶独特の香り、味わいが爽やかで素晴らしい。
 通勤でささくれた陰鬱な気分が払拭されます。
 おぢさん的にお酒でたとえると、コレは「紅茶」界における「シングルモルト」です。

 渋みやえぐみは皆無といってよく、なんと甘味も感じられて砂糖の必要性がありません。

 コレはなかなかやります。個人的にはもう少し香りが薫ると言うことはありませんが、ただこれは無い物ねだりかもしれません。これ以上に香味を前面に出そうとすると自家酵素による発酵のバランスが崩れ、渋みなどが出てくるかもしれません。

 茶葉は、茶葉の形状を残し針状にまとめたリーフタイプでなく、最近はやりの茶葉を細かく砕いたブロークンタイプを使用しています。素早く抽出できワタクシのような門外漢でもある一定の味のレベルでいただけるよう配慮されています。

期間限定のセイロンティー、またリピートしたいです。

舌のおもむくまま 38 「禁断の果実2」 天丼


「長崎手羽屋 福岡本店」天丼900円前後 値段要確認

福岡市博多区博多駅東2-4-6

 天丼と言うと大振りの海老がドーンと乗っているイメージがありますが、ココのは数で勝負みたいな外観です。がランチには贅沢すぎる味とボリュウムです。

 一口頬張ります。濃厚な甘辛の丼ツユがパリッと揚がった海老とご飯にたっふりとかかっていて旨いです。
 海老は甘味もそれ自体にあって揚げることによる濃縮された旨み、香ばしさにたまらず口のなかへの不法侵入が止まりません(笑)。

 こりゃぁもう糖質と油の過剰摂取じぁ~と頭では理解するのですが何故か(?)箸もとまりません。
 
  このランチも「禁断の果実」に認定です。