2016年5月16日月曜日

舌のおもむくまま 67 あぁ普通の味噌汁には戻れない

呉汁


昔、母が作ってくれたものに一晩大豆を水に浸けて朝すり潰したものを味噌汁にした「呉汁」があります。
そんなことをやってくれていた母の姿と呉汁の味が舌の記憶に残っています。

鹿児島へきて呉汁の素を発見したので久しぶりに作ってみたらやっぱり大変美味しかったことと、20~30歳代の方に呉汁って知っている?と聞くと10人中 9人が知らんというので紹介します。

自分の作り方は、ストックしている水出し昆布出汁を沸立たせ、それに粉末いりこを投入します。            

沸騰させてアクをとりそこへこの呉汁の素を適量加え弱火で煮て大豆に火が通り沸騰したら火を一旦止め、味噌で調味します。今回は、ほうれん草、ゆずが入りました。

半熟卵と白髪ねぎの組み合わせも最高です。

今回は、ちょっと大豆の量が多かったので汁ものというかカタマリみたいに見えるとは思いますが、濃厚な大豆の旨みや素朴だけど大豆たんぱく、グリシニン、必須アミノ酸、鉄分など豊富な栄養素に恵まれた云わば「豆乳スープ」に「舌」も「記憶」も大満足なのです。

ああっ、普通の味噌汁には戻れない。








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