2014年12月7日日曜日

舌のおもむくまま 33 久留米屋ラーメン 「のれん」の真価


久留米屋ラーメン「ラーメン」600円 値段要確認

 福岡県久留米市日吉町15-6

ここ10年ほど、久留米文化街で呑んだときに必ずいただくラーメンです。

女将さんと息子さんのツートップが忙しく立ち働く路地の中に入ったカウンター12席だけの小さな店です。
この路地に入る明治通り側の入口にびっくりするほどデカい看板に飾られたお店も2店舗ありますが、この久留米屋さんはずっとここ文化街で「のれん」を掲げてきた生え抜きなのです。

小さな店と失礼な言い方をしましたが、そんなことはどうでもよい秀逸な味わいを有するオッチャンたちの心のオアシスなのです。

まずこの店に入る前に当然酒を呑みます。2時間くらいは最低飲まないといけません。
というのが、この店20時過ぎないと多分店がオープンしていません。(笑)
従って大人しか食べれません。いい子は早く寝ようね。(^^;)

そうなのです。大人だけのパーティーの後に立ち寄る店なのです。そして深夜まで久留米のダンディーな不良中年?や淑女が出入りするのです。

さて注文です。出すものはおでんとラーメンそしてビール・焼酎・酒しかありません。この潔さが素晴らしい。と思いつつラーメンを頼みます。店のツートップが慌ただしく、しかし、慣れた手つきで正確に仕事を始められます。客を待たせることなく最少の時間でラーメンが提供されます。

スープをいただきます。丸みをもったまろやかな味です。コクもたっぷりあってとても旨い。何回も何回も食べているので「あ~この味」これなのよ。と好い心持になります。
ストレート麺はスープと絶妙に絡み合い深い満足感を覚えます。呑んだ時のここのラーメンの塩の塩梅は神クラスかもしれません。

久留米にはもちろん大砲や大龍、他にもイロイロ昔から美味しい店が正直あります。
しかし、この店は文化街に「特化」しているのでその真価を見極めるには文化街にきて呑むしかないように思います。

その時あなたは小さな「のれん」の真価を見出すことになるかもしれません。

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