2014年12月18日木曜日

舌のおもむくまま 35 「寿司 藤けん鮮魚店」 鮨寿司スシ礼賛

寿司藤けん鮮魚店「握り寿司」一貫160円~385円くらい

博多阪急地下(値段は要確認)


独身時代はさておき、今寿司を食べるとなると家族で回転寿司をいただく機会ばかりが増えています。それが決してイヤとかいうのではなく、寿司に接する機会が増えたということで寿司好きとしてこれはこれで非常に喜ばしいことであります。

ただ、たま~に美味しいお魚さんたちに遭いたくなるときがあります。鮮度のある脂ののった旬の魚が喰いたくて鮨を握ってもらうのですが、味はもちろん旨いのですがコストとのバランスがとれていないこともままあります。
寿司にかかる手間暇やそれだけの食材を取り寄せることのでき、量をさばけるお店というのもなかなかいないなかで嗜好品とはそういうものかもしれんとある種あきらめもあったのですが、そんな中コストパフォーマンスに優れていると感じたお店を紹介します。

藤けん鮮魚店が営むお寿司やさんです。
カウンターだけのお店です。笑顔のやさしい板前さんがテキパキと寿司を握ってくれます。

おススメは、手元にあるお品書きに書いてある商品ではなく、職人の後ろ、つまり黒板に板書している今日のおすすめに注目していただき好きなものを注文するのです。

できれば一貫ずつひととおり10種類ほどを食べ、自分なかで美味しかったものベスト3を決めて再度注文するのです。
何度かそれをやるとお腹パンパンになってしまいますが、鮮度、ネタの旨さ、脂のノリどれもなかなかあなどれない美味しさです。

この日は、生マグロ、サーモントロ、赤貝が旨いと感じます。
他所でコレやったら軽く1万は超すでしょう。もちろん皿だってプラスチックの皿だし、イートンスペースの端にあって人通りもあって落ち着いた雰囲気とは言い難いです。
ただネタは、ホントの一流どころは分かりませんけど、まあそこそこのお店でふつうに通用するネタのくせしてこの値段は破格です。しかも阪急デパ地下で喰えるのが凄い。

この店で一番凄かったのがイワシです。
一貫160円で神がかりの美味しさでした。違う日にイワシを頼んだのですが、何か違うのです。
おススメは奥が深いです。

素敵な佳人?との出会いを求めてまたここに通いそうです。




2014年12月14日日曜日

舌のおもむくまま 34 デリフランス 「ブランジェリーサンド」














デリフランス「コールドサンド380円」「クロワッサン194円」値段要確認

  博多区博多駅中央街1-1

フランスで素材選びから行うパン屋さんのことをブランジェリーと呼ぶのですが、「ブランジェリーカフェ」を標榜されているデリフランスさんの商品です。
ココは、店の外観も洒落ているし味も洗練され本場のブランジェリー感覚を楽しむことのできるカフェです。

経営は、株式会社ヴィ・ド・フランス(VIE DE FRANCE)というところがやっているのですが、山崎製パンの100%の完全子会社ということを最近知って驚きました。そういった匂いを感じさせない戦略なのかどうかわかりませんが、その意味では完全に成功しています。

ランチでいただきました。写真の照焼チキンとごぼうのサンドイッチです。
作り置きのサンドイッチと思えないくらいなかなか美味しい。照焼のソースの甘味とマヨネーズであえたごぼうサラダの食感が口のなかで横溢し、肉の旨みやサラダ菜の食感、それを受け止めるパン生地の素性の良さに驚きます。長さ約22㎝、幅8㎝のボリュウムでしたがペロっといただけました。この店はオーダーサンドッイッチがメインのようですがそれをかなり期待させる美味しさです。

クロワッサンは、発酵バターを練り込んで幾層にもなっていてサクサクの食感とバターのコクがたまりません。層の折り重ねによりその層が極端に薄いため多少色が濃い目なのは仕方ないと感じます。でもとても旨い。


企業の思惑はわかりませんが食欲魔人にとっては、山崎製パンだろうがデリフランスだろうが美味しければ大賛成です。

ブランジェリー万歳てか。笑

2014年12月7日日曜日

舌のおもむくまま 33 久留米屋ラーメン 「のれん」の真価


久留米屋ラーメン「ラーメン」600円 値段要確認

 福岡県久留米市日吉町15-6

ここ10年ほど、久留米文化街で呑んだときに必ずいただくラーメンです。

女将さんと息子さんのツートップが忙しく立ち働く路地の中に入ったカウンター12席だけの小さな店です。
この路地に入る明治通り側の入口にびっくりするほどデカい看板に飾られたお店も2店舗ありますが、この久留米屋さんはずっとここ文化街で「のれん」を掲げてきた生え抜きなのです。

小さな店と失礼な言い方をしましたが、そんなことはどうでもよい秀逸な味わいを有するオッチャンたちの心のオアシスなのです。

まずこの店に入る前に当然酒を呑みます。2時間くらいは最低飲まないといけません。
というのが、この店20時過ぎないと多分店がオープンしていません。(笑)
従って大人しか食べれません。いい子は早く寝ようね。(^^;)

そうなのです。大人だけのパーティーの後に立ち寄る店なのです。そして深夜まで久留米のダンディーな不良中年?や淑女が出入りするのです。

さて注文です。出すものはおでんとラーメンそしてビール・焼酎・酒しかありません。この潔さが素晴らしい。と思いつつラーメンを頼みます。店のツートップが慌ただしく、しかし、慣れた手つきで正確に仕事を始められます。客を待たせることなく最少の時間でラーメンが提供されます。

スープをいただきます。丸みをもったまろやかな味です。コクもたっぷりあってとても旨い。何回も何回も食べているので「あ~この味」これなのよ。と好い心持になります。
ストレート麺はスープと絶妙に絡み合い深い満足感を覚えます。呑んだ時のここのラーメンの塩の塩梅は神クラスかもしれません。

久留米にはもちろん大砲や大龍、他にもイロイロ昔から美味しい店が正直あります。
しかし、この店は文化街に「特化」しているのでその真価を見極めるには文化街にきて呑むしかないように思います。

その時あなたは小さな「のれん」の真価を見出すことになるかもしれません。