2016年8月21日日曜日

舌のおもむくまま 79 つい来店してしまう不思議な美味しさ
































LIVING  BAR AND BISTRO 「ジェノベーゼパスタ」 
鹿児島市山之口町3-12 シティハウスビル5F ℡050-5263-3265

呑んだあと、つい(笑)炭水化物を食べてしまいます。
佳人がいたとしたら「なんてイヤシイお口なのっ」て蔑まれそうですが、ココのパスタ何故かクセになるんです。

バジルとチーズ、揚げてから小さく刻んだベーコンが上にトッピングされて、少量のパンチェッタだけなのです。
バジル含有量が特別多いわけでもなく、ホテルのジェノベーゼっぽくジャガイモとインゲンがはいっているわけでもなく、なんかねぇ~妙に美味しいのです。旨いのです。
中毒・依存の素となる何かがあるのです。

不思議な美味しさ食べたさに、呑んだ後つい来店してしまいます。

舌のおもむくまま 78 大人のお肉 続編



素敵庵 「タンシチュー」 

鹿児島市東千石町7-7 ℡099-225-7000

ふと、急に「肉を食べたくなっちゃった~」と思ったら目の前にステーキハウスがあるじゃないですか。なんて都合のいい展開(笑)って、前回「舌のおもむくまま74」で紹介した「素敵庵」ですが、贅沢にも2回目の来店しちゃった~。

自分が食いしん坊というのは前回総料理長の「大人」さんに見透かされてしまい「じゃあ例のヤツ食べる?」って言われたので、前回、こんど来店したら必ず食べると言ってしまった別メニューを注文しました。

早速いただきます。
ココの「タンシチュー」のタンは、とても柔らかい食感を持ち、濃厚な旨みを含むたっぷりとしたボリュウムでありながら、もの凄くリーズナブルです。
東京浅草だったら2,500円くらい支払うレベルじゃないって申しあげたら「早速値段上げる」いうてました。(笑)その反応の速さ、まったくナイスガイだね~






左は自家製ピクルスです。オリーブやミニトマト、人参、セロリ、シメジ、大根、パプリカが入る甘さ控えめで清涼感のある酸味が口のなかをサッパリしてくれます。








もう一品いただいた骨付き肉の「リブロース(ハーフ)」です。谷山にある工場で加工されたものをじっくり焼き、いい感じになったら特性甘辛バーベキューソースを付けて焼くとのことです。
写真はハーフサイズですが、通常この倍の大きさでお皿からはみでそうになるとのことです。
工場の下ごしらえの際、丹念に包丁が入り身ばなれのよい仕上がりでたっぷり食べた気になります。レタスにかかっているこのソースがまた旨い。サウザンドアイランドソースかな?

今日も「大人さん」が作る料理を満喫しました。


2016年8月20日土曜日

舌のおもむくまま 77 スペイン酒場と涼























スペイン特産 発泡性リンゴ酒「シドラ Sidra」  
BARMAL エスパーニャ 宮崎店

暑い日盛りのとき、涼を求めたらこの店に出会いました。
このリンゴ酒を高い位置から注ぎいれるため幅広いグラスで供されます。
このシチューエーションに涼を感じてしまうのは私だけでしょうか。
口に含むと発泡酒独特のさわやかで軽やかなリンゴの風味に満足を覚えますが、もっと欲しく(笑)なってしまいます。
余りたくさんの量だとお腹が膨れるため、このあたりの量の具合は案外絶妙かもしれません。




スペインブランデー 「オルフォ」  

途中省略しますが、(端折りすぎじゃゃっ~一体何杯飲んだんじゃ)最後にスペインブランデーである「オルフォ」をいただきました。こいつは強烈な口当たりでハンパな飲み手やお酒が苦手な方だとヘロヘロになってしまいそうな力強さを感じます。北欧のアクアビット的な印象すら受けます。
ワインの搾り残しをブランデーと同じく蒸留し、さらにシェリー樽で熟成をしたものです。
要は、スペインで作られたグラッパと考えるといいのかもしれません。
フランスで作られたコニャックとはまた別物ですが、案外さっぱりしているので料理の後の締めのお酒として重宝しそうです。
当たり前ですが、生産地が変われば味も風味も何もかもが変化しますがその変化はとても好ましく感じました。スペイン酒場での涼はなかなかオツなものです。

2016年8月7日日曜日

舌のおもむくまま 76 泰然自若なお味噌汁




































茄子の味噌汁


おはるが昼餉の支度をした。
手長海老の附焼に粉山椒を振りかけたものと、小胡瓜の糠漬。
それに茄子を丸ごと焙ったのを二つ切りにして濃目の味噌汁へ入れたものだけのもてなしであったが、松崎助右衛門は目を細めて箸を運びつつ、「小兵衛殿よ。おぬしという男は、まったくもって・・・・・・」
「何でござる?」「いい年齢をして、あんな若い女房を側に引き付け、三度三度、かようにうまいものを口にしておるということじゃ」
「何の。他人の事は、よく見えるものでござる」
    【初孫命名「剣客商売」池波正太郎より】
最近夏の暑いときは、茄子の味噌汁をよくいただきます。
水出し昆布だしに鰹粉を入れた即席の出汁に味噌を濃い目に溶きいれ、丸ごと焼いた茄子の焼き皮をはぎ、三つ割にして器に入れ味噌汁を注ぎいれます。今日は三つ葉と辛子を添えました。
めんつゆに一味唐辛子を強めに振り入れたつけ汁に浸した胡瓜、柚子を効かした高野豆腐といった作り置きした定番もの、青椒肉絲、そしておこげの御飯をいただきました。

「剣客商売」の秋山小兵衛のイキな境地には全てにおいて到底およばないですが、食べることに関してだけ(笑)は泰然自若の境地のようです。