2015年2月22日日曜日

舌のおもむくまま 42 鯖の一枚焼き定食 「真」


「真」 鯖の一枚焼き定食900円値段要確認

福岡市中央区天神1丁目15-3  ℡092-712-0201

 アクロス福岡前に「天神」という地名の由来にもなっている水鏡神社があってその門前横丁にランチ時に行列を作る店の一つが皆さまご存じの「真」です。

 なにも注文せずに店内に案内されただけでこの鯖塩焼き定食が提供されます。

 早速味噌汁からいただきます。麦味噌(?)のコクや甘味も感じるお出しの利いた美味しさで定食への期待感が増します。
 ご飯と豆腐もふつうに美味しい。定食はこうでなくっちゃ~。

 鯖を一口いただきます。ほぉ、皮がパリッとしてて、身ばなれ具合も程よく脂の乗った肉質で口の中で強い旨みを感じます。美味しい。

 質の悪い鯖だと二口目くらいにはちょっとした臭みを感じたりするものですが、この鯖は違います。
 また戦場のような慌ただしさのなかで鯖が焼かれ、皮がちぢれているのはご愛嬌ですが、皮の下にある魚の臭み成分が上手に焼かれ抜けているためそれをなおさら感じさせません。

 ああっ、もう鯖が1/2になってしまった。ずっとずっと食べていたい旨みと塩の塩梅です。
 もうご飯が進む進む。
 どうしてくれるのですか。他所で鯖の塩焼き食えなくなったら~。旨いしツライし。この気持ち。

 水鏡神社は、時の朝廷で№2の地位に登りつめ左遷された菅原道真が今泉の辺りに流れていた川の水面に映った自身のやつれた姿を嘆き悲しんだことにちなんで建立された容見(すがたみ)天神が前身となっています。

 そういう由来のある神社に祀られている道真さんが生きていたらなんて言うかな。
 落ち込んでいたらこの店に誘って一緒に定食たべたいな。

 人生いろいろありますが、美味しく旨いものをいただいて心と身体、真の健康を保ちたいものです。



2015年2月5日木曜日

舌のおもむくまま 41 「博多一双」ラーメン



「博多 一双」ラーメン600円 値段要確認

福岡市博多区博多駅東3-1-6

 ランチ時に、店外まで漂ってくる旨そうな匂いにやられたので我慢できず正面突破を図りましたが、大行列のためそれも為しえず、夕方の時間帯を狙って突撃しました。

 昼はいざ知らず、さほど待たずに提供されたラーメンをいただきます。
 スープを呑んでまず、こりゃ「一幸舎系のスープばい」と感じます。
 しかし、これは妙にどの店でも多少は感じる臭みがほぼないかもしれません。
 
 さらにもう一口、うーん濃厚です。旨い。
 
 通常ここまで濃厚だとスープのバランスが崩壊しそうなものですが、これは素晴らしい。
 塩気の塩梅もいいですね。うちの娘だったら「ヤバイ」というかもしれません。

 麺もいただきます。麺は細麺でかん水が含まれない?)独特の世界観のある風味と食感が感じられて濃厚スープとのマッチングもいいように思います。

 またスープをいただくと旨みが増したような気分に陥ります。これはどうも濃厚スープの割には、スープの後口が良く、あとから口に入れたスープの味が濁らないためではないかと睨みました。
(にらんでもどうなるものでもないですが・・・笑)
 
 普段、塩気の取り過ぎになるのでスープの呑み過ぎに注意しているのですが、口の中への不法侵入がとまりません。(

 これはランチ時に行列できるのもムリないです。女性にもこのラーメンは受けるでしょう。
 スープの後口が良いのは、丹念なアクとり下ごしらえなど店主の仕事の確かさによるものと思います。

 油断せず、さらに旨味を熟成させ、この「一味」にいっそう邁進して客を喜ばせて欲しいと切に願います。