2016年10月9日日曜日

舌のおもむくまま81 シンプルイズベスト
































ロシア料理とラーメン 凡亭 「あさりラーメン」
鹿児島市山之口町9-5

午後9時30分にオープンするという路地裏にひっそりとたたずむ不思議なお店です。




 あさりラーメンの前に、ペリメニというシベリア風餃子をいただきます。
 サワークリームと醤油だけをまとわせいただきます。
 とても愛らしい水餃子にモロ乳製品という組み合わせにびっくりしますがサワークリームの酸味とコクがなかなかオツな感じです。

 いよいよ来ました「あさりラーメン」のご登場です。器までしっかり熱いです。
 スープを一口含むとおやっ!?と驚かせられます。
 寒い地域であるロシア料理のお店だし、あさりもしっかり載っているから案外塩辛いのかなと思いきや、圧倒的な透明感の奥行ある透き通ったお出汁です。酒を呑んできた私には出汁の塩梅が若干薄めに最初感じますが食べ進めると美味しさが!!ジワジワときます。
 これはいいですね~。呑んだあと滋味深いやさしい感じにつつまれます。
 あさりからの出汁よりその基となる出汁の透明な深みの旨みを強く感じるのです。この時期(9/15)あさりの身がまだ痩せているのでそのためなのか、それとももともとこの味を狙ってらっしゃるのか?
 春先にまたまた来訪したいと切実に想います。
 麺はストレート麺でかん水ははいっていません。スープに寄り添う麺といった印象で中華の卵麺とは対極の和風の白い麺で個性を極力そぎ落としたような透明感です。

 重層的に味を組み立てていく足し算の味ではなく、全く正反対のどこまでも果てなく透き通った引き算のシンプルな一杯なのです。

舌のおもむくまま 80 日替わり定食をいただいて仕事頑張ろう































宮崎合同庁舎食堂 「日替わり定食」 500円(税込) 値段要確認
宮崎市橘通東3丁目1番22号

 「働く大人の楽しみはなんといってもお昼のランチ」って、お前はサラメシの中井貴一か(笑)~っとお叱りうけそうですが、宮崎市にあるこの食堂はココの職員でなくても食することのできる、小鉢を選ぶのが楽しい日替わり定食なのです。

 なんといっても値段がワンコインです。どんなものがでてくるのと訝しんでいるとこの日の日替わりのメインは塩さばでさらに6~8種類ある小鉢のなかから2品選べる内容なのです。
 特に小鉢の味付けがいわゆるエッジが効いたお味ではなく、とてもやさしいやさしいものなので母の慈しみに包まれていた遠い昔を思い出すような感じすらしそうです。
 年を取ってくると最近そんなことも時折考えるようになります。

 昼からも仕事頑張るぞ!