2015年8月2日日曜日

舌のおもむくまま 60 スパイスカレーの覚醒


十五穀米とナスとチキンのスパイスカレー


すみません。最近収穫がなく手前味噌の料理で恐縮です。

市販のカレールーを使わず、エスビーの赤缶と唐辛子、クミンシード、トマトソース、チキンブイヨンなどで作るインド風カレーに最近ハマってしまい毎週作ってます。

作り方は、スタータースパイス(*注)であるクミンシード、赤唐辛子、月桂樹( カルダモンの粒やシナモンスティックも入れたいが近所のスーパーに無いので今回抜き)を弱火でじっくりとサラダ油に香りや辛味を移していきます。(*スタータースパイスとは炒め初めの油に香りや辛味、色味を移す重要なスパイスのこと。粉にするまえの種子などのホールスパイス等を用い、粉のスパイスよりも香りが長続きする。)

スタータースパイスの匂いが立ったら、後で縮むことを考慮し存在感のある大きさに切ったナスと二種類の厚さ(後で説明)に切った玉ねぎを合わせて炒めます。玉ねぎが透き通ってきたらニンニクとショウガのすりおろしを入れさらにじっくりと炒めていきます。

ここでエスビーの赤缶の登場です。
「香り」「辛味」「色味」のバランスが調和しているこの製品は、スパイス使いの初心者であるワタクシには最適の教師ともいえる存在です。

話が少し脇にそれますが、自分好みの音楽の世界観を得るためオーディオの手法に「マルチアンプ」というハイマニアックなオーディオ機器の組み合わせとチューニングを行う手法があります。
これはスパイス道の世界観と似たところがあると感じます。一度踏み入れたら10~20年くらいは退屈しないですむ世界がそこにはあります。

一方、初心者としてはいきなりそんな世界をいわれても普通は困っちゃうのでipodやミニコンポ、そこが飽きたらハイレゾリューションな製品や高品質のアンプやスピーカーを用いたステレオサウンドで音楽を楽しむことになるのが次のステップだと思います。

申し上げたいのは、エスビーの赤缶の立ち位置はここのステップのところにあるということです。

スパイス使いはいろんな種類のスパイスを一杯買ってただ放り込めばよいなんて生易しいものではなく、油にどんな種類のスパイスをどのくらいの量とどのくらいのタイミングで投入するのか、バランスを調和させなければとても喰える代物にはなりません。オーディオもそうです。正気を保つための製品は必要なのです。

脇道が長くなりました。
タマネギの食感を楽しむため厚めに切ったものと味のベースとなるよう薄く切ったものがいい感じに色づいてきました。

ここで赤缶を投入すると一気にカレーの風味が立ちあがります。数分弱火でじっくり炒め、香りを立たせ粉っぽさも取ります。さらに下味として塩胡椒してエスビーのカレー粉をまぶした鶏もも肉を投入して白く色づくまで炒めます。

さらに酸味と野菜の旨みをプラスするため市販のベーシックなトマトソースあるいはトマトピューレと隠し味の砂糖を加えてなじませるとともに水分を飛ばし濃度を濃くしていきます。

次にチキンブイヨンですが、ここも時短のため市販のものを使って水でのばします。
5~10分ほど煮込み、素材同士がなじんだらここで味見をして塩、ハチミツなどをお好みで入れます。

これでも味が決まらなければ旨みとコク成分の塊バターを入れます。
トータル約50分ほどで完成です。

自宅で楽しむスパイスカレー覚醒の瞬間があなたを待っています。

舌のおもむくまま 59 ハンバーグ定食 グリル&ステーキ「みぞぐち」



ハンバーグ定食 グリル&ステーキ「みぞぐち」

鹿児島市中町3-11 日専連ビルB1F

スープ・サラダ・ハンバーグ、付け合わせの野菜にスパ、ご飯そしてコーヒーもついた土日祝日ランチをいただきました。

40年間変わらぬ味という謳い文句どおりスタンダードなお味はどこか懐かしく、濃いめのデミグラスソースに熱々鉄板な感じはなかなかのものでした。